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2021年度スローガン

未来の町のために
~誰一人取り残さない社会を目指して~

理事長方針

浦河青年会議所​

第48代理事長 背山 誓正

≪はじめに≫

浦河青年会議所第48代理事長を仰せつかりました背山誓正と申します。

昨年度に引き続き2度目の理事長を務めさせていただくこととなりました。2年連続での理事長という前例のない形となりますが、この先の予測できない時代の中、毎年、新理事長の元、新体制で行ってきた過去の青年会議所では出来なかった事を出来る年にしていきたいと思います。

 昨年早々に、新型コロナウイルスによって社会が激変しました。世界各国が対応に追われ、国や企業が混乱し、多くの国民が右往左往し続けた1年でした。様々なものが変化を余儀なくされ、未だに先行きが見えない社会となっています。

 そうした社会変化の中で、様々な悪い部分も浮き彫りになりました。経済と感染リスクのどちらを取るかの議論によって、社会が分断され、人と人との関係が希薄になり、差別がはびこり、それぞれの正義があるために衝突が起こっています。

 私たち青年会議所のメンバーとして、どちらが正しいと言うことではなく、それぞれの立場を尊重して、一つ一つの意見に耳を傾けていこうと思います。

 昨年は、浦河青年会議所としての活動が思うように出来ませんでした。しかし、この時代だからこそ出来ること、この時代だからこそ求められているものはたくさんあります。新型コロナウイルス発生から1年が経過し、大事なこと、残さなければいけないもの、また変わっていかなければいけない部分も沢山見えてきました。

 

≪青年会議所のあり方≫

コロナ禍によって、社会の多くの粗や膿も見えてきましたが、それによって、今まで遅れていたものが急激に進んだ分野もあります。会議の多くがオンライン化になり、在宅勤務など、働き方が変わりました。まだまだ今後多くのことが変わっていくと思います。

 その中で、青年会議所活動を行っていく、町づくりに参画をしていくというのは、より広い視野を持って、物事を考えていかなくてはなりません。教育に関してもすでに世界の名だたる大学の授業が自宅のパソコンから見られる時代になり、今以上にオンライン化が進むと私たちの学び方も変わっていきます。町づくりに関してもAIの技術革新によって、色々なものに応用していく事が出来るようになります。

 新たな技術や情報が次々とアップデートされて行く中、それらを取捨選択していくのは非常に難しい作業です。しかし、それらの事をやって行かなければ、町に明るい未来はありません。

 また新たなものを取り入れていく上で、根本を見直す事も大切です。町で暮らしていく人が幸せに暮らすためにはどうすれば良いのか、青年会議所の理念でいうと、明るい豊かな社会を築き上げていくにはどうすれば良いのか、きちんと根本を見つめながら、手段と目的が変わってしまわないように、進めて行かなくてはなりません。

 そうした多角的な視野を持って、町づくりをしていける人を増やしていくという事も、浦河青年会議所の役割だと思います。

 私たちだけでは、出来ることは限られてしまうかもしれませんが、より多くの人を巻き込んでいけば、それはより大きな力となります。町の為に何かをしたいという声を汲み取って、そうした輪をどんどん広げていく。小さな枠組みに捉われない発想の転換を次々と生み出して、活動をしてまいりたいと思います。

 また浦河青年会議所内の組織変革も行っていきたいと思います。変化のない組織は、時代の流れと共に衰退してしまいます。今、浦河青年会議所はその過渡期を迎えております。大事な部分、変えていかなければならない部分をしっかりと見極め、先の時代を見つめて、組織改革を行っていきます。

 組織改革を行っていく上で、私達メンバー自身の成長が不可欠になりますが、学びを深め、自己研鑽をしながら、様々な事に挑戦していく1年にもしていきます。

コロナ禍で、2021年も自粛や活動の幅が狭まる事が予測されますが、感染症対策を取りながら、メンバーと共に今出来ることを考え、まず動いていく事。大きく集まることが出来なければ、多くの人の声を聞いていく。この状況下でも出来る道を模索しながら、新たな事に挑戦し、活動していきたいと思います。

 

≪防災と地方交通≫

浦河青年会議所として取り組んでいかなければならない課題はたくさんありますが、2021年は、防災と地方交通について、この2つを主軸として行っていきたいと思います。どちらも切迫した問題で、今後地域として解決をしていかなければならない問題です。

まず、防災に関してですが、今年世界中を襲った新型コロナウイルスだけでなく、全国的に多くの災害が起こっています。そうした災害が同時に発生した場合、今から準備をしていかなければ、多くの町民が混乱します。地震や津波、大雨、洪水、数十年に一度といわれていたような災害が短い周期で起こるようになりました。北海道でも500年間隔地震が切迫しており、浦河町も例外なくその地震や津波被害にあう自治体に含まれています。津波が来たら、どこへ逃げるのか、災害備蓄はどのくらいあるのか、災害マニュアルをきちんと理解している人がどのくらいいるのか、そうした事を町と連携しながら、防災関連の知識の向上や、町民への防災の啓発活動などにも力を入れていきたいと思います。

 そして、地方交通に関しても昨年、JR日高本線の廃線が決まり、この町に住む一人の人間として非常に残念な出来事でありましたが、目下の課題として、今後の地方交通の課題を解決していかなければなりません。各町の町議会等でも様々なことが話し合われていると思いますが、この町に住む青年団体としても、町民の意見を聞きながら、どのように進めて行けば良いのか、地域の人の目線に立って意見を聞いていきながら動いて行きたいと思います。

 

≪結びに≫

町の課題として、他にも一次産業や観光、教育、等々様々な分野でも多くの課題を抱えておりますが、そのような多岐に渡る活動を行っていくためには、今いるメンバーの力を合わせるだけでは足りません。多くのOBの皆様、町民の皆様の力が必要になります。

今まで以上に多くの人を巻き込んだ活動をしていく所存でありますので、2021年も多くの方のご協力をいただきながら、青年会議所として1年間精一杯活動をして参りたいと思いますので、これまで以上のご指導、ご協力を宜しくお願い申し上げます。

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